バンカラ憧れ
バンカラという言葉をご存じだろうか。明治時代に西洋かぶれのことをハイカラと言ったが、バンカラはその逆、粗野で乱暴なことを指すのに使われたそうだ。主に旧制高校や帝国大学の学生の間で、運動部に属すような学生に対して使われたという。ちょっと昔の少年漫画に出てくる、破れた学生帽や学生服にゲタをはいた少年を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれない。
なぜか私は異様に昔からバンカラに憧れがあった。好きとか恋の対象というよりも、自分がああいうふうになりたかった。とはいえ、男になりたいわけではない。
おそらくそれは、好き勝手やれてうらやましいという気持ちに近いものだろう。そして、そこには、彼らのような将来天下国家を担うエリートへの憧れや上昇志向のようなものも多少含まれていたと思う。
私は今空手道場に通っているのだが、空手道場に通っているとこのバンカラ憧れが妙に満たされる。道着を着た自分を、『ドカベン』の岩城のようなバンカラと重ね、自分が無敵だという気分になる。
どうして女の姿のままではこういうふうに思えないのだろうか。それは日本社会のせいだろうか、それとも私が何かの呪いに囚われているからだろうか。あるいは私がミソジニーに毒されているからだろうか。
正直言うと私には心のどこかで女なんてつまらないという気持ちがずっとある。もちろん男だって大変だろうが、自分が男だったらもっと自由に生きられたのにと思ってしまう。おそらくバンカラは男だったらもっと自由にできたのにという思いの象徴なのだろう。実際男だったらそうできたかは疑問だが。
しかし、難しいことは今はどうでもいい。とにかく道着を着るとテンションが上がる。無心で突きとか蹴りをやってると無敵になれそうだ。とりあえずは道着がクタクタになるまで稽古して、いつか黒帯を取りたい。
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